新しい時代に突入




オークションの事ですが、ヘラクレス・レイディの価格が急落していますね。昨年の価格帯と比べると「なんじゃこりゃ?」です。
聞いた所によりますと、ヘラクレス・レイディは沢山卵を産む上、約1年で成虫へ羽化するようです。しかし価格が下落したのは、それだけが理由ではないようです。レイディを含むヘラクレス属がクワカブの中では対象になる可能性が高いという噂が流れているのが一番の原因かもしれないと言う事です。
はっきり決まらないうちはヘラクレス・レイディは今以上に価格が下がりそうです。
高いお金を出して購入しても最悪の枠に入れば処分しなくてはいけなくなりますから、落札価格が上がらないのも当然かもしれません 。枠から完全に外れれば価格が上がるかもしれないし、求める人も増えるかもしれない・・・まるで株のようですね (私は株には詳しくありません)。

「よし!○○を増やして一攫千金だ!!」なんてのが通用したのは私がリアルタイムで体験した「アルキデス・ブーム」と「アンタエウス・ブーム」です。
「アルキデス・ブーム」の頃は欲しい人よりも生体が圧倒的に少ない上、購入できても♀が殺されて累代出来にくかった事によってブームが数年間にわたって維持できたように思います。
「アンタエウス・ブーム」の頃は、新産地=所有者が少ないという事が購入意欲を深めたように感じます。高額な価格でも希少産地なら売れるという事から怪しい生体が市場に流れ一気に覚めてしまいました。
「ホーぺ・ブーム」なんてのもありました。昨年からホーぺは人気がないと思っている方が多いようですが、私の実感では人気は衰えていないと思っています。売れないから人気が無いと判断するのも間違いではないと思いますが、満足する血統を所有しているのでこれ以上欲しくないという飼育者が多いのではないでしょうか?。
この例えはホーぺに限らず、国産オオクワガタにも当てはまると思います。

クワガタの種類を増やしたり新産地のクワガタを入手するよりも、既に飼育しているお気に入りの生体の血統維持・理想のスタイルに作り上げる時代に入ってきている様に感じます。
今までとは違い、クワガタの累代飼育=副収入のようなイメージから完全に趣味として変貌してきているようにも感じています。

このまま低価格化が進めば、累代して成虫飼育するよりも、累代を一切せずにお気に入りの成虫をその都度購入して飼育するほうがコスト的な心配も無く楽しめる時代が来るような気がします。

クワカブの為に飼育者が環境を整える時代から、飼育者の環境にあったクワカブを飼育に選ぶ時代に入ってきています。


ビッダーズ・オークション (サクラに注意)
ヘラクレス・レイディの成虫

ヘラクレス・レイディの幼虫

国産オオクワガタの成虫

国産オオクガタの幼虫





アクセス解析 SEO/SEO対策