とうとう現れてしまいました。しかも身近に。。。

発見のいきさつは、えちごやの新潟県産オオクワガタを購入された方からで、「某ショップより購入した新潟県産オオクワガタF1幼虫が数頭羽化した」 とのこと。その産地(郡・村)は見たことがなかったため、勉強目的でその方の自宅へ拝見させていただきに行きました。

見てビックリ! ♂はヒマラヤクルビのように細長い大腮で、もっとビックリ!したのが、拝見した♀すべてが羽の点刻が薄く・浅い台湾オオクワガタ♀に非常に類似した、不思議な新潟県産? (国産?) オオクワガタでした。
♂はすべて見たわけではないのですが、♀数頭に同じ点刻の特徴があったため、♀については個体差によるものではなく、固定されている様です。

未熟な私の観察では、オオクワガタというよりは外産との雑交にしか見えません。もし本当にWILDからのF1であったのでしたら、国内新種なのかもしれません。(こちらの説の方が夢がありますネ)
えちごやの採集による新潟県産オオクワガタの♀については、およそ百十数頭観察しておりますがそのような個体は1頭も作出されたこともなく、むしろF0・F1の♀個体は、累代の進んだ♀個体よりも少し点刻が深く粗いものが多いです。しかも、新潟県産オオクワガタだけでなく、福島県産オオクワガタのF0・F1・♂にも点刻が深く粗いものが比較的多く現われます。

しかし、新潟県産オオクワガタを紹介・販売しているえちごやには大ショックでした。自己採集からの累代であっても疑われることもありますが、疑われる方は本物が欲しいという思いからの言動 (文章？) であって、自然な行為と思います。

もし、この新種(?)の新潟県産オオクワガタ(??)がニセモノであったのなら、「新潟県産＝ニセモノ多し」 と判断されます。新潟県産を販売しているえちごやもニセモノ販売と疑われやすくなってしまいますので、非常に迷惑な話です。新潟県産オオクワガタに限らず、そのような特徴を持った国産オオクワガタを所有されている方には、万一のトラブルを避けるため、出所を調べることをおすすめいたします。